金山町へ　その3

家の周りは泥に覆われていて、庭や畑はうかつに足を入れると抜けなくなるぐらい泥があった。それが家屋の中も同様であり、その泥をかき出すのが今回の仕事となった。
家のご主人の話によると2mぐらい水没（1階の2/3くらい）したそうで、神棚も流されたので守ってくれなかったんだとのこと。

床板をはがし、床下にたまった泥をかき出すわけだが、たまった泥は厚さ15センチくらいあり、結構重い。例えればコーヒーゼリーのようになった泥との格闘である。
午前中は、8畳の部屋から出すのがせいぜいであったが、午後から増員となり、かなり作業ははかどった。特に石巻から転戦してきた外国人チームはパワフルで、泥を入れた土嚢袋を軽々持って運び出す姿は馬力の差を感じた。

途中怪我人が2名出たが、幸いにも大事には至らなかったようだ。気をつけよう。そんなこともあったが、作業終了の16時までにはほぼ1階の各部屋の泥出しは完了した。
とにかく暑いなかでの作業であったので、2リッターのペットボトル2本持参で行ったが、1.5本は飲んでしまっていた。しかし、あまり飲み過ぎると今度は腹にくるので困ったものである。
作業終了後、わんこのいる家からバスでボラセンへ戻り解散、ボランティアは終了である。

作業をした家の裏には只見線が走っていたが、そこに列車が再び走る日は来るのか?早くいつもの日常に回復してくれることを祈るばかりだ。
おわり

まだまだ泥のかき出しは終わっていないそうなので是非ご協力を!
金山町災害ボランティアセンター